2021年読んでよかった本リスト
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Dec 31, 2021
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今年読んだ本は121冊でした。去年より少なかったけど、その分密度は濃かったのでまあオッケー。
そこからよかった本を6冊にまとめていく〜
Humankind 希望の歴史 人類が善き未来をつくるための18章進化心理学から考えるホモサピエンス行動を変えるデザイン ―心理学と行動経済学をプロダクトデザインに活用するジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣インスタグラム野望の果ての真実読まなくてもいい本の読書案内
Humankind 希望の歴史 人類が善き未来をつくるための18章
「人間の本質は善である。だからこそ人類は危機を乗り切れた。」と表紙の裏に書いてるように、一言で言うと性善説についての本。性善説で生きてきたけど、それでも今までの見方が180度変わる部分が多かった。第二次世界大戦やアパルトヘイトなどの歴史的事象からミルグラムの電気ショック実験・スタンフォード監獄実験などのアカデミックな実験、キティ・ジェノヴィーズ事件などのジャーナリズムの領域まで幅広く世間に出回っている性悪説を覆す主張が述べられていて飽きない。下巻の最後の方に「人間の本性についてのネガティブな見方は、多元的無知の一形態ではないのか」という問題提起がされていたのが印象的でした。
進化心理学から考えるホモサピエンス
進化論をもとに心理学を捉える「進化心理学」という学問があったことを知り、その入門書として読んだ本。人間の身体の基本設計がおよそ1万年前の時代から変わってないように、脳の基本的な機能もこの1万年間あまり変わっていないと言う「サバンナ原則」に基づいた理論から男女の違い・配偶者選び・家族・犯罪・政治経済・宗教紛争について述べられていた。
最後の章で、(筆者の主張としては認めるべきだと言う意見はあった上で)進化心理学の観点だと同性愛を捉えることが難しいとも書かれていた。これからの難問らしい。
行動を変えるデザイン ―心理学と行動経済学をプロダクトデザインに活用する
行動経済学・データ分析・サービス設計の3側面が融合された「行動変容デザイン」についての本。人の習慣を変える行動変容を促すプロダクトを作るためにどのようにデザインするべきかが書かれている。
行動変容デザインの4つの段階(理解、探索、デザイン、改善)それぞれを理論および具体例で解説してくれている。仕事の上で超絶参考にした本。
ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣
邦訳が仰々しい名前だけれど原題は「Atomic Habits」と言う習慣作りにおいてそれなりに有名な本。
一時期習慣作りをしたくて習慣についての本結構読んだけれど、結局これがわかりやすかった。
Trigger→ Desire→ Action→ Rewardのサイクルを回せと書いてあって、それぞれを実践する上でのtipsが科学的根拠とともに書かれている。
インスタグラム野望の果ての真実
Instagramの創業から現在までを描いたノンフィクション本。Facebookに買収された時の話、写真共有アプリからの脱却をするために機能をどのように展開されたかなどが描かれていた。単純な物語としても面白いし、サービスの作り手として見るのも面白い。
読まなくてもいい本の読書案内
ちょっと読む本多いからこの世界で大事な概念を大きな枠組みで捉えようぜって本。
主題は複雑系、進化論、ゲーム理論、脳科学、功利主義の5つ。特に複雑系のマンデルブロの世界観の話は聞いたことなかったので面白かった。
2022年はもっと仕事に関係のある本を読もうと思いました。おしまい。